マネジメント

会社の目標に従業員・スタッフがついてこない理由

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更新:2020.4.23

小さな会社・中小企業支援マーケター

渡辺 裕貴


 

今回のテーマは、スタッフや従業員が

◎会社の方針・目標についてこない

◎会社の取り決めた施策が徹底されない

◎プロジェクトやイベントに積極的でない

など

 

会社の方向性に従業員がついてこない理由

について書いていきたいと思います。

 

私も会社員時代があるので

従業員の気持ちはよく分かります。

 

経営者の方にとっては信じられないかもしれませんが

基本的に従業員やスタッフにとって

会社の意向や方針というのは他人事

です。

 

「自分には関係ないこと」

そう思っているのです。

 

もちろん一部の

精力的に働き、会社の同じベクトルを持って

働いてくれる人材はいるでしょう。

 

けれど大多数の人間は

「やむなく」

「仕方なく」

「嫌々」

従っているのです。

 

ですから、

会社がどんなに重要な目標を立てても

練りに練った施策を打ち出しても

プロジェクトやイベントを進めても

従業員はやる気を持ってついて来てはくれないのです。

 

では、一体どうしたら従業員に

同じベクトルとモチベーションを持って

働いてもらうことが出来るのか?

 

それは従業員ひとりひとりに

「コミットメントさせる」

ことです。

 

分からない方もいるかもしれないので一応解説しておくと、

コミットメントとは約束の表明

の事です。

 

簡単に言えば

自分で「○○をします」という誓約です。

結婚式などの誓いの言葉もコミットメントと言っていいでしょう。

 

では一体

社内で従業員にコミットメントさせる

というのはどういう事かを説明していきます。

 

そもそも

なぜ従業員は会社の方針を他人事と感じてしまうのか?

 

それは、それらの目標や施策が

会社が勝手に決めた事であり、自分が了承した事ではない

からです。

 

「渡辺さん、会社の方針をトップが決めるのは

当たり前のことじゃないですか!」

という声が聞こえてきそうですが、

もう少しお付き合いください。

 

確かに会社の方針や舵取りを経営陣がおこなうのは

当たり前の事です。

 

しかし、

それでは従業員にとって

「会社が勝手に決めた方針・施策」

になってしまいます。

 

ですから、それらの方針や施策を

「自分たちで考えた」

「自分たちで決めた」

と少しでも思わせることが出来ればいいのです。

 

もちろん

「会社の進退に関わる超重要な決定を従業員にさせろ」

というワケではありません。

 

しかし、

部署単位・店舗単位の話であればそれが可能なハズです。

 

例えば

◎店舗ごとの売り上げ目標

◎部署の新規プロジェクト

そういったモノであれば従業員同士で考えても問題はないハズです。

 

ただし!

ここで大切なのは

真っさらな状態から話し合わせてはいけない

ということです。

 

前述しましたが、

会社の目標や施策を従業員に決めさせるのではなく

「自分たちで決めた」

と思わせることが目的です。

 

完全に野放しで任せっきりにしてしまうと

自分たちに甘い目標になったり

自分たちの負担が少ないプロジェクトになったり

「自分たち本位」

の方針や施策になりかねません。

 

ですから

従業員やスタッフにそういった話し合いをさせるなら

話し合う上での材料

を用意させることが重要です。

 

例えば店舗の売り上げ目標を立てたいなら

◎どれくらいの目標を達成しなければならないか?

◎どれくらいの目標なら達成出来そうできそうか?

◎なぜこの目標を掲げないといけないのか?

など一つの指針を与えてあげるのです。

 

また部署のプロジェクトについて話し合わせるなら

◎既存顧客に喜ばれる施策

◎コスト⚫︎%削減につながる施策

◎従業員同士の親睦が深まるイベント

など具体的なテーマを与えてあげるのいいでしょう。

 

究極的に言えば

経営者、トップが持って行って欲しい方向性に

辿りつくような材料を渡すのです。

 

そう、言わば出来レースです。

 

しかし、

仮に辿り着くのが同じ目標・方針・施策だとしても

「会社が勝手に決めた」と感じるよりも

「自分たちで決めた」と感じた場合の方が、

その後のモチベーションや行動が大きく変わってきます。

 

なぜなら人は

「自分でした約束は守らなければならない」

と思っているからです。

 

これは幼少期から多くの人が受ける教育であり

世間一般的な考え方です。

 

ですから自分たちで決めた目標や方針、

イベントやプロジェクトにおいて手を抜いてしまうと

「約束も守れない嘘つきだと思われてしまうのでは?」

と感じるのです。

 

このように、

トップがなんでも勝手に落とし込んでいくのではなく

従業員を巻き込むスタイルを取っていけば

会社とベクトル、モチベーションを持って自主的に行動してくれるのです。

 

そして、こういったことを少しつづ繰り返し

任せる規模を大きくしていけば

トップが取り決めた方針や施策についても

ちゃんとついて来てくれる逞しい従業員に育ってくれるハズです。

 

ではさっそく

「社内の○○を改善する施策」

について話し合ってみてください。(テーマは自由)

 

もちろん、話し合う上での材料は用意してくださいね。

それでは本日はこの辺で。

 

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