FROM 午後3時手前の事務所
経営者・起業家支援マーケター 渡辺裕貴
成功本って読んだことありますか?
「○千万稼ぐ」とか
「○億円稼ぐ」とか
「成功する」とか
ビジネス書の自己啓発コーナーに並んでるアレです。
今でいうと
「○億円稼ぐ人の思考法」とか
「なぜ一流の人は○○をするのか」とか
そんなのが流行ってますよね。
「起業したい」
という目標を掲げる人は
大体このルートを通ります。
「起業したい」とかウダウダ言わずに起業する人は
ほっといても勝手に起業するからです。
自然に起業する人は
「起業したい」と考えている訳じゃなく
そのほとんどが
「自分のやりたい目標」に向かって走ってたら
それが起業だった、というパターンです。
しかし、
「起業したい」という人は
具体的に「○○をしたい」というテーマがなく、
漠然と「起業したい」と考えているので
何から学んでいいか?
何から手をつけていいか?
それが分からずに、たまたま目の前に丁度現れた
「○○億円稼ぐ」とか
「起業して成功する」
などという成功本に手をつけるのです。
ハッキリ言っておきましょう。
” 成功本は100冊読んでも成功しません “
これは私の経験則です。
偉そうに語ってきましたが、
私も「起業したい」と夢を語り
起業に向かってもがいた一人です。
20代前半、会社で働くスタイルが嫌で
「自分一人で何かできないか?」
「自分でビジネスはできないか?」
と思って起業について学び始めました。
とは言っても、やはり具体的にやりたいことはなく
ただ漠然と「起業したい」と思っているだけなので
何から学んでいいか?
何から手をつけていいのかが全く分かりませんでした。
なので私もやっぱり
「○億円稼ぐ」
「起業して○千万稼ぐ」
「会社を辞めずに週末起業」
とかそんな本ばっかり読んでいました。
けど、そんな本は腐るほど読んできましたが
やっぱり起業の役には立ちませんでした。
そこから得られたのは、読んだ後に
「勉強したー」
「学んだー」
「これで一歩起業に近づいたー」
という満足感だけでした。
けど実際は起業には1歩も近づいてません。
10cmくらいは進んだかもしれませんが(笑)
誤解している人が多いと思いますが、
「○億円稼ぐ人」は、その思考法で○億円稼いだ訳ではありません。
○億円稼げるビジネスを行った結果、○億円稼いだのです。
” 本に書いてある思考法 ” で○億円稼いだ訳ではないのです。
けど、読者はその思考法を読めば
○億円が稼げる、○億円が降ってくるような錯覚に陥ります。
だから皆ついつい買ってしまうのです。
夢を求めて。
けど再々言いますが、
○億円稼ぐ人は、○億円稼ぐビジネスをしています。
起業で成功した人は、成功したビジネスをおこなったのです。
思考法(日々の習慣・考え方)だけで成功した訳ではないのです。
これを勘違いしてはいけません。
とは言っても、
成功本は全く役に立たないのか?
というとそうではありません。
成功した人の考え方には学びになる点が多くあるし、
ビジネス社会を生きて行く上で、良い習慣を与えてくれます。
複利効果は沢山あるのです。
(もちろん、それだけではお金は稼げませんが)
そしてもう一つは、
「自分のモチベーションが高まる」
ということです。
やはり、そういった成功談を聞いたり、学んだりすると
「ヨシ自分も!」
「俺(私)にも出来るかも」
というワクワクが湧いてきます。
これはいい効果だと思います。
これは脳内に、やる気物質のセロトニンが分泌するからです。
ただし、セロトニンの短い時間しか持ちません。
個人差がありますが数十分です。
「一年の計は元旦にあり」と言って目標を作って
「ヨッシャー!やるぞー」
って思ったのに、次の日にはやる気を失くしてるのはこの所為です。
なのでこれも使い方が重要です。
そういう理由もあって、
成功本は何百冊読んでも成功しないのです。
ちなみに私が起業に成功した一番の要因は、
” 興味のある分野の会社に勤めたこと “
だと思っています。
知っている会社が
たまたま私の得意な分野で新規事業を興すことになり、
私は引き抜かれました。
そして運営側の一角として事業に携わることにより、
自分の「○○がしたい」という想いが見えてきて
25歳の時に独立・起業を果たしたのです。
起業の種は
「好きなこと」
「得意なこと」
「興味のあること」
「貢献したいこと」
「コンプレックス」
の中にしかありません。
そのヒントは過去の体験の中に眠っているはずです。
その種さえ見つかれば、初めて起業への学びが始まります。
それは「商品づくり」と「集客」です。
この2点さえ押さえれば起業はできます。
もちろん、永続的に生き残るためには
それ以外の ” 経営 ” の要素が必要になってきますけどね。
ということで、長くなりましたが
起業を目指している方は、成功本も程々に
「自分は何で起業したいのか?」
をじっくり考える時間を取ってみください。
それが見つかって
「起業について何から学んでいいか分からない」
方は・・・
下記を読んでみてください。
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