更新:2020.4.23
小さな会社・中小起業支援マーケター
渡辺 裕貴
突然ですが、皆さんは日頃
立ち寄ったお店の店頭案内やPOP、
キャッチコピーなどをしっかりと読んだことがありますか?
本日のテーマは
「誰もが気づかない間に心理誘導を受けて
商品(サービス)を買っている 」
というお話です。
私は個人的に
店頭POPやキャッチコピーなどの勉強をするなら
本やセミナーで学ぶのもいいけど
さまざまなお店に足を運び、
生きた販促物を見るのが大事だと思っています。
そこで今日は
最近、私が実際に騙されたお話をシェアします。
というのも先日、
お風呂でカラダを洗うボディタオルが欲しくて
某ドラッグストアに行きました。
店頭には色とりどりのボディタオルがあり
さまざまな謳い文句でセールスがされていました。
「無添加」
「海のミネラルパワー」
「オーガニック」
「キメ肌」
「男の〜」
「実力派」
「泡立ち」
「もこもこ」
などです。
こんな感じ。
けれど、その中で私は
「これだ」
と思える商品を見つけられずにいました。
どれも同じように見えたのです。
そして使っているキャッチコピーを見ても
イマイチ商品の良さが伝わってこなかったのです。
「海のミネラルパワーと身体を洗うのに何の関係があるの?」
「無添加だといいことあるの?」
「キメ肌ね〜(なんかありきたり)」
そんな風に思っていたのです。
POPなどでキャッチコピーをつける際、
お客様にメリットを提示するのは確かに有効です。
けれど、そこに根拠が示されてなかったり
他の商品と類似しているのでは効果は半減します。
今回の例で言うと
「オーガニック」
「無添加」
「海のミネラルパワー」
がいい例です。
オーガニックだと
無添加だと
海のミネラルパワーだと何で身体にいいの?
(食べ物なら話は別だけど)
という根拠(証拠やメソッド)
がなくてはいけなかったのです。
それが無いとお客様は信じてくれません。
机上の空論に聞こえてしまうのです。
他にも商品は色々ありましたが
すべて「肌にいい」とか「ふわふわ」とか
似たり寄ったりのキャッチコピーが付いた商品ばかりでした。
しかし!!!
そんな中でキラリと光る商品を一つだけ見つけたのです。
それがこちら
どうです?
分かりますか?
いまいち分からない
という方のためにこちらの写真も載せます。
どうです?
分かりました?
僕がこの商品に引かれた理由。
それは
ほとんどの商品が
「肌にいい」
という触れ込みのキャッチコピーが付いてる中で
「肌にいい」は勿論
「選ばれている」
という証拠を教えてくれたからです。
それが商品パッケージの上部に書いてある
「2,000万枚突破」
という言葉です。
これは
「それだけ売れている」
という根拠を示しています。
ほとんどの商品が
自分たちなりの言葉で
「肌にいい」
をPRしている中、
「肌にいいし売れている」
とセールスしてきたのです。
私はこれにやられました。
全ての商品が似たり寄ったりの言葉で
提示してくるメリットもピンと来ない中で
この商品だけは
「売れている」
「選ばれている」
「だから間違いないんだよ」
と教えてくれたのです。
POPやキャッチコピーをつける際には
メリットやUSP(独自のウリ)
を提示するのは大切です。
しかし、
そこにはオリジナリティが無くては
他の商品の中に埋もれてしまいますし、
根拠やメソッド(理論)が伴っていないと
信じてもらうことが出来ません。
証拠や根拠は
お客様の心を誘導するのには
特に効果的なトリガー(引き金)です。
もちろん嘘をついてはいけませんが、
ぜひ皆さんがPOPやキャッチコピーをつける際は
「どれくらいお客様に選ばれてきたのか?」
という証拠と根拠を見せてあげてください。
それだけで、
既存の商品を使って
現状の売り上げをもっと伸ばすことが出来るはずです。
追伸:
家に帰って思ったのですが、
2,000万枚だと日本人の6人に1人は持っている計算ですよね。
本当にそんなに売れているんでしょうか?
(もしかしてwww)
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