更新:2020.4.23
小さな会社・中小企業支援マーケター
渡辺 裕貴
本日、事務所下のスーパーに行ったら
「家庭教師の○○」とよくある
小冊子広告を見つけました。
家庭教師の小冊子広告って
ほんとどこにでもありますよね。
まずは、
その置いてもらうための
営業力がすごいと思います。
素直に。
けっこう、
塾とか営利目的のサービスのチラシって
「ウチは置けません」
って断われるところが多いんです。
特にチェーンは。
そういうとこにも置いてありますからね。
家庭教師の○○は。
トライじゃないですよ(笑)
けど、それだけじゃなくて
家庭教師のチラシや小冊子って
けっこう上手に出来てるものが多いです。
チラシや販促物を作る人は
見ておいて損はないと思います。
ということで
本日は
「家庭教師の○○に学ぶ ” チラシ・小冊子 ” 販促術」
です。
ではさっそく参りましょう。
今回見つけた小冊子はこちら。
これが表紙です。
まずキャッチは
「勉強嫌いな子でも出来る!!勉強法」
です。
で、サブキャッチが
「30点ギリギリから一気に80点台!」
「今年で13年目」
「8,000人以上のお子さんが実感」
あたりですね。
簡単にいうと
「30点くらいしか取れない赤点生徒が
80点まで取れるようになりますよ」
というメリットを提示しています。
プラス、
「13年目」
「8,000人以上」
という言葉を使って実績・信頼・評価を
アピールしています。
人は
◎実績のあるもの
◎信頼されてるもの
◎評価されてるもの
が好きですからね。
上手だと思います。
その下にブレット(☑︎ボックス)を使って
手に取った見込み客に
「アナタが対象ですよ」と訴えかけています。
文言自体は弱いですが、最後の
☑︎県立高校に行かせたい!
というのは親の悩みを突いていて良いと思います。
かつセールスすべきは生徒じゃなくて親である。
という事を分かっています。
お金を出すのも決裁権も親ですからね。
これけっこう間違ってる人多いんです。
一生懸命売り込みしても
相手が決裁権を持ってるとは限りません。
やはりセールスは決裁権を持った人間にするのが大切です。
ただ一点「もったいないなー」と思ったのが
全体的に色を使いすぎです。
広告物は色を使えば使うほど
見る人の集中力を削ぎます。
特に目立たせるために使った太字、赤字、背景色
などが目立たなくなるので
せっかく読ませたいと思って力を入れたところが
素通りされやすくなります。
よほどデザインに精通している人でなければ
基本的には3色くらいがベストです。
①メインカラー(70%)
②ベースカラー(25%)
③アクセントカラー(5%)
です。
個人的にはこれくらいが読みやすくて好きです。
地味ではありますが読みやすいです。
読ませたいところが目立っています。
広告物はそれが大切です。
読みにくいものは、すぐにゴミ箱行きです。
では次のページに行きます。
次にコレです。
まず先生の顔が出てるのがいいです。
こういう広告では今や当たり前ですが大事です。
家庭教師は家に招くので
「どんな先生くるんだろう」
「変な先生だったらどうしよう」
「家にあげたくないな」
というお客様心理があるので
その不安の解消につながります。
次に
「お母さんが気になる〜、モヤモヤ解決」
です。
お客様の不安や疑問に先に答えておく
というのはすごく大切です。
お客様の中には、問い合わせもせず
勝手に不安になって、勝手に諦めてしまう
「超消極的層」がいます。
こういう層にはなるべく
広告の中で疑問や悩みに答えておくことが大切です。
たぶん
「大学生なんかに任せて大丈夫なの?」
という不安は家庭教師を頼む親にはつきものだと思うので、これはいいですね。
次のページです。
これです。
このページは
家庭教師選びの重要な判断材料である
「先生の質」
について応えています。
見込み客である保護者にとって
「教えるプロでもない大学生に習って
本当に学力が上がるの?」
という疑問があります。
それに対して
しっかりとした研修システムがあるから
「教え方」
「コミュニケーション」
を含めた教師の質は信頼出来ることを表現しています。
次のページにいきます。
これです。
今度のページは授業の内容です。
親としては授業の様子はぜひ知りたいところ。
こうして授業の様子を載せることで、
安心感・信頼感を与えています。
最後のページに行きます。
こちらです。
ちょっと見づらかったらすみません。
左ページから右ページ上部にかけては
メソッド(理論)を表しています。
簡単に言えば
「なぜ○○なら学力が上がるのか?」
「なぜ○○だと成果が出るのか?」
という根拠です。
根拠もないのにお客様は信じてくれません。
ダイエット歴10年の主婦のうんちくと、
大学で人間の体について研究している教授の理論では
後者の方が説得力があります。
「学力が上がりますよ」
「成果が出ますよ」
と宣伝するなら
「なぜなら〜」
とお客様を納得させる根拠が必要なのです。
そして右ページ中段には、
「お客様の声」が入っていますね。
これが一番大切です。
お客様からの喜びの声は
何にも代えがたい一番の証拠になるからです。
どんな宣伝文句を並べても
証拠がなければ胡散臭いです。
けどお客様の声ひとつあれば
「私にもできるかも」
「うちの子でも大丈夫かも」
という信用につながるのです。
とここまで読んで頂いてどうでしたか?
「あーしたほうがいいかも」
「こーしたほうがいいかも」
という点もありますが、
全体的にはすごく上手に作れていると思います。
真似できるところは真似して作れば
チラシ、小冊子づくりが苦手な人にも
簡単に作れるようになると思います。
本やセミナーで学ぶのも大切ですが
実際に街中で配られている
「生きた販促物」を見るのも重要だと思います。
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