更新:2020.4.23
小さな会社・中小企業支援マーケター
渡辺 裕貴
本日はスーツ量販店をテーマに
キャッチコピー(掴み)
セールストーク(売り文句)
セールスレター(売る文章)
に使える表現のお話をします。
洋服の○山など
スーツ販売の量販店に行くと
「スーツ2着目1円」
などの表記(表現)を目にします。
これはとても上手なセールスだと思います。
例えばこれが
1着で19,800円のスーツだとして
2着目が1円なら2着で¥19,801円
ということになります。
従来のセールス文句なら
1着 19,800円のスーツが
2着セットで19,800円、
「なんと半額!!」
というような表現を使っていたでしょう。
もちろんこれも有効な手段です。
しかし、後者のセールの仕方だと
「安売り」
「投げ売り」
や
「どうせ1着1万円の安物スーツなんでしょ?」
というイメージを与えてしまいます。
セールで一時的に売り上げを伸ばせても
中〜長期的に見れば
「品質の低い安物スーツのメーカー」
「いつもセールをしている」
のようなイメージがついてしまいます。
ですが、
1着2万円のスーツが
2着目は1円であれば、
「2万円のスーツが1着ついてくる」
「どっちも2万円のそれなりのスーツ」
というようなイメージが湧くでしょう。
割引額も結果も一緒でも
「安売り」
「投げ売り」
「低品質」
のようなイメージがつきにくく
ブランド価値を守れるのです。
また
「2着目1円」
という表現も
「スーツが1円で買える」
というインパクトが強く、
顧客のイメージに残りやすいです。
今は昔に比べてお客様も
日々、あらゆるセールス文句にさらされており、
ちょっとやそっとじゃ心が動くことはありませんし、
お財布の紐も緩みません。
ですから
「○○円値引き!!」
「○○%オフ!!」
という表現も効果はありますが、
昔ほどの効果は無くなってきています。
そんな中で
「2着目1円」は
スーツ業界ではもはやスタンダードな表現かもしれませんが、
他業種では充分参考になるセールスの表現だと思います。
セールストーク、セールスレターのコツは
「お客様の心のバランスを崩すこと」です。
ぜひ、自社のセールスに応用してみてください。
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